鍋割山(神奈川県)の鍋焼きうどん

山を歩く

丹沢大山国定公園の中にあります。標高は1,272m。秦野市、松田市、山北町の境にある。山頂の鍋割山荘で美味しい鍋焼きうどんが食べられることや、山頂からは美しい富士や湘南海岸が眺められること、そして特に危険個所のないルートであることから人気の山ですが、行程がやや長いので体力が必要です。

最寄り駅は小田急線渋沢駅

2023年12月17日。最寄り駅は、小田急線の渋沢駅を利用しました。7時過ぎに到着して、北口バス停に向かうと、バスが既に来ていて、結構混んでいました。今日は日曜日ですが、繁忙期ではないので臨時便が出ているか不明です。鍋割山は距離が長いので、少しでも早く登山を開始しないと日が暮れてしまいます。座れないけれど、次のバスを待たずに乗り込みました。途中で降りる人はほとんどいないので、ほぼ直通運転、15分ほどで大倉バス停に到着しました。料金は210円でした。

先月の紅葉シーズンに塔ノ岳に登った時は、この時間に店が開いていた気がするのですが、今日はまだ開いていませんでした。鍋割山はルートにトイレがなさそうなので、こちらでトイレをすませて、スタートです。ほとんどの方が塔ノ岳に向かいます。鍋割山に行く人は全体の1割ぐらいかな。

大倉から二俣へ

しばらく畑と民家にそって歩いていくと、鹿防止用ネットがありまして、そこを通るといよいよ林道に入っていきます。ネットは私の膝の高さぐらいしかなくて、鹿がとびこえてしまうんじゃないか・・・という感じでした。

鹿侵入防止用ネット

しばらく幅広の林道が続きます。2時間近くなだらかな林道を歩きます。最後に急な上り坂があるので、ここで体力を温存しておくようにと登山本に書いてありました。しかし、私の場合、急登で極端にペースが落ちるので、ここは時間を稼がないと思い、いつもの1.5倍の速さで歩きました。時々舗装道路になったりします。余裕で車が通れます。連日の強風のせいか、小枝が錯乱していて、ちょっと歩きづらかったです。

尾関廣先生という方の像があります。昭和30年全日本山岳連盟を結成されたそうです。また地元神奈川県山岳連盟会長として自然保護のために丹沢国定公園化運動などに尽力されたそうです。

尾関廣先生という方の像

こういう木製の橋を何回か渡りました。沢の水は透明度が高くて、とてもきれいでした。

後沢乗越から鍋割山山頂へ

ここから先は急登です。

お隣の塔ノ岳はひたすら整備された階段が続きますが、鍋割山は道が荒れていて、木の根っこだらけで、よく見ないと階段が分からない場所がたくさんありました。滑落しそうな所もあり、慎重にあるかなければいけない場所も少しありました。気候変動で豪雨に見舞われたりしたら、道がなくなってしまうんじゃないか・・・という脆弱な場所もありました。

塔ノ岳と比較してしまってなんですが、鍋割山は頂上に近くなってくると、視界が開けてきまして、相模湾、愛鷹山などが見えてきて、そして富士山も山頂がチラッチラッと見えてきます。今日の富士はすでに雪をかぶっていたため、白い輝きが手前の山の上にチラッと見えて、山頂に着くのが待ち遠しくなりました。

10時59分登頂。3時間で山頂に到着。私にしては早い!しかも、そんなに疲れませんでした。今回は、登り始めから腹筋を意識して、肺呼吸がスムーズに行えるように上半身を開放したため、最後まで酸欠にならずに登ることが出来たのだと思います。私にとって登山は簡単ではないので、毎回学びがあります。

富士山をバックに鍋割山の山頂の文字を写真に納めたいと思ったのですが、木が邪魔!なんて言っちゃダメですね。葉が落ちているから、かろうじて、枝の隙間から富士山が見えます。

こちら鍋割山荘。今日は10人ぐらいしか並んでいなかったので、すぐに鍋焼きうどんをいただくことができました。1500円、具沢山で美味しかったです。塔ノ岳の時は、強風で低体温症の一歩手前でしたが、今日は風がなくて天気が良くて、快適な山頂ランチタイムとなりました。

2023年最後の登山で富士山を拝めました。

反対側の景色は相模湾を一望!江の島あたりの海岸がエメラルドグリーンに輝いていて、とてもきれいでした。それから今日は、大島のうしろに新島と三宅島?まで見えた気がします。

さてさて、下山についてですが・・・

私は下山が得意なのですが、今回はとにかく距離が長くて、最後は足が別人になりました。甲武信岳レベルにきつかった。日没を気にして帰りを急ぎ過ぎて、休憩と栄養補給をろくに取らなかったので、翌日大変でした。高山病の後遺症みたいに顔がむくんでしましました。水分補給、栄養補給はマストですね。次回は気を付けます。

一緒に登ってくれた友人に感謝です。ありがとうね。

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