鎌倉にはいくつかハイキングコースがありますが、今回は名越切通から衣張山を通り、浄明寺方面に下りるコースに行って来ました。天園や源氏山に比べると、かなりマイナーなコースになりますが、鎌倉時代にタイムスリップしたような気持ちになれます。
朝食屋コバカバ
今回のハイキングの目的の一つは、この朝食屋コバカバさんで朝定食を食べることでした。週末の朝はいつも焼魚のいい匂いがして、行列ができているので、ずっと興味があったんです。いつもは早朝に登山をして、帰りにランチで外食することが多い私ですが、今回はここで朝ごはんを食べてから歩くことにしました。
朝7時開店ですが、私たちは7時半に到着しました。座席が少ないお店なので、最初に入った人が出るまで待つ覚悟でしたが、運良く最後の1テーブルが空いていて、待たずに入店することができました。ただ、1テーブルずつ定食が提供されるので、自分たちが朝ごはんを食べ始めたのは、8時ぐらいでした。焼き鮭&サラダ、切干大根、漬物、そして具沢山味噌汁。とても美味しかったです。
名越切通
さあて、お腹もいっぱいになったし、出発するとしますか。
8時20分に店を出て、バス通りを歩きます。横須賀線の踏切を渡って、少し歩いてまた踏切をわたって、民家を名越切通の標識に従って歩きます。
まんだら堂やぐら群
国指定史跡名越切通の中にある、「まんだら堂やぐら群」。鎌倉時代の集団墓地?、150以上の横穴があるそうです。これだけまとまったやぐらを見られるのは鎌倉市内にも少なくとても貴重だそうです。4月20日〜6月2日(土日月祝のみ)10時〜16時に限定公開されているそうです。秋にも公開されるそうです。私たちは10時前に行ってしまったので、今回は入口まで。
まんだら堂やぐら群の情報はこちらから
お猿畠の大切岸
長さ800m以上、高さ3~10mの断崖です。鎌倉幕府が攻撃に備えて築いた遺構だと言われてきましたが、平成14年度の発掘調査で、大規模な石切作業の跡だということが確認されました。14~15世紀頃の建物基礎などに切石が大量に使用されていて、ここはその頃の石材生産地だったようです。お猿畠という地名は、鎌倉を追われた日蓮がこの付近で三匹の白猿に助けられたという伝説からきているようです。
衣張山
鎌倉逗子ハイランド住宅地を右手に見ながら、歩いていくとパノラマ台という景色のひらけた場所があります。天気が良ければ箱根の山々が見渡せるようです。ハイランドは夜桜ドライブで訪れていましたが、景色も良いのですね。素敵な住宅が立ち並んでいて、高級住宅街という感じですね。
パノラマ台をさらに進んでいくと、衣張山があるはずなんですが、今回はヤマップのGPSがうまくキャッチできなかったのか、山頂到着表示になりませんでした。散々うろうろしたのですが、諦めて下山しました。山頂らしき広場があったので、そこだったかもしれないし、違うのかもしれないし。。。
帰宅してから調べてみたら、衣張山は北峰(121m)と南峰(120m)の二つのピークがあるようで、この写真は北峰からの景色のようです。わずかに高い北峰が山頂になるようです。
和喫茶 金魚の栖
10時に衣張山から平成巡礼道登山口というところに下りて来ました。そこからバス通りに歩いて行く川沿いに「和喫茶 金魚の栖」があります。名越からここまで、ゆっくり休憩できる場所がなく、ひたすら歩いていたので、ここで一休みすることにしました。
「和喫茶 金魚の栖」さんの情報はこちら
オーナーさんがお着物で対応してくださって、鎌倉に来ているということを感じさせてくれるお店でした。私は梅ソーダを頼んだのですが、体に染み渡りました。美味しかった。
ところで、平成巡礼道登山口という名前が不思議ですよね。なぜ巡礼という名前なのかというと、坂東三十三観音・第一番札所の杉本寺(杉本観音)から第二番札所の岩殿寺(岩殿観音)に続くルートがあった頃に由来するそうです。
本日は、この後にさらに瑞泉寺から鎌倉アルプスを歩き、北鎌倉の円覚寺へ下山するという、ハードな山業を行いました。
良い1日でした。明日から台風の影響が出るようです。大きな被害がありませんように。